私を本当の名前で呼んでください

ティク・ナット・ハン著  微笑みを生きるより抜粋

「私を本当の名前で呼んでください」

私が明日発つと言わないで
なぜって いまも 着いているから

深く見つめてごらんなさい 私はいつもここにいる
春の小枝の芽になって
新しい巣で囀りはじめた
まだ翼の生え揃わない小鳥
花のなかをうごめく青虫
そして石のなかに隠れた宝石となって

私はいまでもここにいる
笑ったり泣いたり
恐れたり喜んだりするために
私の心臓の鼓動は
生きてあるすべてのものの
生と死を刻んでいる

私は川面で変身するかげろう
そして春になると
かげろうを食べにくる小鳥

私は透きとおった池で嬉しそうに泳ぐ蛙
そしてしずかに忍び寄り 蛙をひと飲みにする草蛇

私はウガンダの骨と皮になった子ども
私の脚は細い竹のよう

そして私は武器商人 ウガンダに死の武器を売りに行く

私は十二歳の少女
小さな船の難民で
海賊に襲われて
海に身を投げた少女
そして私は海賊で
まだよく見ることも愛することも知らぬ者

私はこの両腕に大いなる力を持つ権力者
そして私は彼の「血の負傷」を払うべく
強制収容所で静かに死んでゆく者

私の喜びは春のよう
とても温かくて
生きとし生けるもののいのちを花ひらかせる

私の苦しみは涙の川のよう
溢れるように湧いては流れ
四つの海を満たしている

私を本当の名前で呼んでください
すべての叫びとすべての笑い声が
同時にこの耳にとどくように
喜びと悲しみが
ひとつのすがたでこの瞳に映るように

私を本当の名前で呼んでください
私が目ざめ
こころの扉のその奥の
慈悲の扉がひらかれるように


この詩を読んで 葛藤が渦巻くのをひしひしと感じる
そして、これを受け入れるのに、
とてつもない勇気が必要に思うのは私だけなのだろうか。。。
自分に対して、悔しさと、切なさが込み上げる。
生に向かいあうことの、自覚と覚悟が私には、やっぱり。。まだまだだ。。

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by asuka-urinara | 2011-11-18 04:03 | Ω Shantiな日々 Ω
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